令和元年度クローバーセミナー「医療人がOneTeamで働くために」
開催報告
令和元年度熊本県医療人キャリアサポート クローバーセミナー「医療人がOneTeamで働くために」が開催されました。
クローバーの会(熊本県医療人キャリアサポート)では、女性医師キャリア支援の観点から、男女共同参画推進活動にも積極に取組んでいます。今回のセミナーでは、熊本県における取組みをご紹介するとともに、下記の先生方に、女性医療人の復職の壁と支援の在り方について管理職や弁護士の立場からご発表とディスカッションをしていただきました。
【日 時】 令和2年2月7日(金)19:00 ~ 21:00
【場 所】 熊本大学病院 山崎記念館1階研修ホール
【参加者】 40名
【開会挨拶】
熊本県地域医療支援機構理事 熊本大学病院 地域医療支援センター 准教授 谷口 純一 先生 |
【講演】
1「クローバーの会活動報告」 国立病院機構熊本医療センター 院長 熊本県医師会男女共同参画担当理事クローバーの会会員 髙橋 毅 先生 |
2「女性医師支援~ハードとソフトの両面から考える~」 千葉大学病院 脳神経内科 准教授 千葉大学病院 医師キャリア支援センター 副センター長 三澤 園子 先生 |
3「労働法制を使いこなそう ~医療人がOne Teamで働きやすくなるために~」 (公社)日本医師会 日医総研 主席研究員 日本医師会女性医師支援センター 参与 上家 和子 先生 |
【パネルディスカッション~復職の壁を考える~】
ふじき法律事務所 弁護士・医師 藤木 美才 先生 |
【事例紹介】
事例1: 熊本大学病院 皮膚科 助教 青井 淳 先生(左) 事例2: 荒尾市民病院 脳神経内科 部長 大嶋 俊範 先生(右)
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上家 和子 先生 、三澤 園子 先生にもパネリストとしてご参加いただきました。
先生方より事例に対する法律上の問題点やアドバイスを沢山いただきました。
また、今回はテレビ会議システムを利用しセミナー配信をしました。拠点病院(そよう病院、人吉医療センター)と会場を繋ぎ質問や感想などモニター越しにリアルタイムでの対話が可能となりました。 |
【閉会挨拶】
クローバーの会会員 天野整形外科皮膚科 副院長 天野 冨紀子 先生(右)
熊本県医師会男女共同参画委員会副委員長 みわクリニック 院長 秋月 美和 先生(左) |
医療人の復職の壁と支援の在り方について考えるよい機会となり、ご協力、ご出席いただきました皆様に心より感謝申し上げます。
≪~アンケート結果~≫(一部抜粋)
【回答者】:10名 (男性:5名 女性:5名)
【職業】:医師:6名 看護師:0名 医療関係者:1名 事務:3名
【これまでに復職の壁を感じたことはありますか?】
・育児休業から復職すると、入る前と同じ働く環境ではないことが絶対的に多い。
・二人目を出産後、これまでの綱渡りの生活に疲れ一年間育休を取った。
・昔の話ですが産休明けに復帰した際、本人との話し合いなく他の医師と同じように当直を割り当てられていた事。
・在宅医療にも従事していた際、妊娠が分かり辞めました。産休、育休制度も知りませんでした。知識が足りなかったと反省。
【職場で必要なOneTeamで働くための工夫】
・託児所やフレックス勤務、自宅勤務など
・女性医師を働きやすくする為の働きかけ
・思いやりで休職した人の事情を考える
・制度の理解、組合活動の認識、職場の意識改革とシステムの導入、業務改善への取り組み
・院内託児、時短勤務、残業保障
【感想・ご意見】
・非常に勉強になりました
・病院で働く看護師への支援についても聞いてみたいと思いました。
・確実に前進した事を自覚すると共に、まだ乗り越えなければならない山が多い事も知らされました。
・男性の家事進出、これが今後の課題だと思いました。
アンケートにご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。
【主催】熊本県地域医療支援機構 熊本大学病院男女共同参画推進委員会
【共催】熊本県医師会 熊本市医師会